車検では何を点検するの?ユーザー車検の流れと内容

3年毎に新車に乗り換え

車検では、どんな部分を点検するのでしょうか。

 

ユーザー車検を受ける人は、あらかじめ知っておくとスムーズに出来ますよ。

 

車検の検査項目数は全部で8工程

 

ユーザー車検の場合は、自分で運輸支局や軽自動車検査協会へ行って車検を受けなければなりません。

 

車検の点検項目は全部で8工程あります。

 

それぞれの内容と流れを見ていきましょう。

 

検査コースに入る前に、ホイールキャップはあらかじめ外しておきましょう。

 

@同一性の確認

 

まずは検査官が立ち合いのもと、ボンネットを開けて同一性の確認を行います。

 

同一性の確認とは、自動車検査証、つまり車検証に記載されている自動車と同一の車か確認します。

 

  1. コースに入ったら、検査官に自動車検査証(車検証)を渡し、ボンネットを開けます。
  2. ナンバーや車台番号の確認、エンジンが改造されていないか等をチェックします。

 

 

 

 

A外回り

 

外回り検査では、ヘッドライトやテールランプ、ウィンカーなどの灯火類と車体をチェックします。

 

検査官の指示に従い、点灯やフットブレーキを踏むなどの操作を行ってください。

 

  1. 前方よりヘッドライトをスモールライト、全光の順番に点灯し、ハイビーム・ロービームの切り替え、ウィンカーの左右点灯チェック。
  2. 後方よりテールランプの点灯、ブレーキを踏んでブレーキランプの点灯、ギアをリバースにしてバックランプの点灯のチェック。
  3. 後方よりウィンカーの左右点灯チェックと、ギアをニュートラルにしてハザードランプの点灯チェック。
  4. ウォッシャー液を出し、ワイパーを動かす。
  5. クラクションを鳴らす。
  6. 検査官によるホーンマークやコーションラベルの有無、発炎筒の有効期限などのチェック。

 

 

 

 

Bサイドスリップ

 

サイドスリップ検査では、タイヤの横滑りの測定を行います。

 

こちらは目視ではなく、車検場の専用テスターを使用します。

 

電光掲示板の指示に従って操作してください。

 

  1. 電光掲示板に「停止線でとまる」と表示されるので、停止線までゆっくり車を進める。
  2. 電光掲示板に「ゆっくり前進 黄色の停止線でとまる」と表示されるので従う。※ハンドルを操作してしまうと失格になるので注意!
  3. 電光掲示板に「〇」と表示されたら、合格です。

 

 

 

Cブレーキ

 

ブレーキ検査では、「前後ブレーキ」と「駐車ブレーキ(サイドブレーキ)」の制動力の確認を行います。

 

電光掲示板の指示に従って、フットブレーキを踏んでください。

 

<前後ブレーキ検査>

  1. ギアをニュートラルにしてサイドブレーキを解除し、ブレーキから足を離す。
  2. テスターのローラーが回り、タイヤが回転します。
  3. 電光掲示板に「ブレーキを踏む」と出たら、ブレーキペダルを思いっきり踏み続けます。
  4. 「ブレーキペダルをはなす」と表示されたら、ブレーキから足を離してください。
  5. 電光掲示板に「〇」と表示されたら、合格です。

 

 

ブレーキを踏む力が弱いと「×」となり失格になってしまうので、特に女性の方はおもいっきり踏みましょう。

 

 

<駐車ブレーキ検査>

  1. ギアをニュートラルにしてサイドブレーキを解除しておきます。
  2. テスターのローラーが回り、タイヤが回転します。
  3. 電光掲示板に「ゆっくりかける」と出たら、サイドブレーキをゆっくりと、でもしっかりとかけます。
  4. 電光掲示板に「駐車ブレーキをもどす 駐車ブレーキ「〇」」と表示されたら、合格です。

 

 

 

Dスピードメーター

 

車のスピードメーターの正確性を検査します。

 

  1. 電光掲示板に「四輪をテスターに乗せる」と表示されたら、ゆっくりと車を先進させてローラーの上にタイヤをのせる。
  2. 「40キロでパッシング」と表示されたら、ゆっくり加速します。
  3. スピードメーターが40kmを示したら、パッシングします。
  4. 「ブレーキ軽くふみ停止」と表示されたら、ゆっくりとブレーキを踏んで停止します。
  5. 電光掲示板に「〇」と表示されたら、合格です。

 

 

 

テスターから車が飛び出ない様に、ハンドルはしっかり真っすぐに握ってください。

 

スピードメーターと実際のスピードを比較し、基準値内の誤差なら合格です。

 

 

Eヘッドライト

 

ヘッドライトの光量と光軸を検査します。

 

スピードメーター検査が終わると、車の前方にヘッドライトテスターが出てくるので、電光掲示板の指示に従いましょう。

 

  1. 電光掲示板に「ヘッドライト検査」と表示されたら、ヘッドライトを付けます。
  2. ヘッドライトテスターが自動で動き、左右のヘッドライトの光量・光軸を検査します。
  3. 電光掲示板に「〇」と表示されたら、合格です。

 

 

 

F排気ガス

 

マフラーから出る排気ガスの一酸化炭素と炭化水素の濃度を検査します。

 

  1. 指定の位置まで車を前進させて、パーキングにしてサイドブレーキを入れる。
  2. 電光掲示板に「プローブを入れて下さい」と表示されたら、排気ガス検査機から伸びてるプローブをマフラーの中に入れます。
  3. 電光掲示板に「〇」と表示されたら、合格です。

 

 

※ディーゼル車の排気ガス検査はガソリン車とは違うので、検査官の指示に従いましょう。

 

 

G下回り

 

最後の検査となるのが下回り検査で、下回りのガタつき、舵取り装置やオイル漏れの点検などを行います。

 

真ん中に穴が空いたラインの上に車を停車し、検査官が下からチェックします。

 

  1. 指定の位置に停止したら、エンジンを切ります。
  2. ラインに乗った車が左右に揺れ、電光掲示板の指示に従いフットブレーキを踏んだり駐車ブレーキを引いたりします。
  3. 電光掲示板に「〇」と表示されたら、合格です。

 

 

以上で検査は終了です。

 

全て合格ならば、手続きを行って新しい車検証と車検シールを受け取り車検は無事完了となります。

 

不合格の項目が1つでもあれば、再検査を受けなければなりません。

 

 

指示に従ってやるだけだから初めてでも大丈夫!

 

車検で確認を行うのは、目視と専用テスターです。

 

同一性の確認と外回り検査は目視で、それ以外は車検場にある専用テスターを使用します。

 

検査官や電光掲示板の指示に従えばいいだけなので、難しくはありません。

 

初めてユーザー車検を受ける場合は、その旨を検査官に伝えれば丁寧に教えてもらえますよ。

 

 

 

 

車検で不合格になりやすい箇所はどこ?事前に自分でチェック!

3年毎に新車に乗り換え

車検には、不合格になりやすい箇所が意外と多いものです。

 

以下の事に気を付けて、事前に整備しておきましょう。

 

フロントガラスの傷・ひび割れ

 

フロントガラスの傷は検査官によって、やや合否の差があるようですね。

 

小さな傷なら合格になる事もあるようですが、ひび割れ(亀裂)となると不合格の可能性が高くなるようです。

 

特に、運転席側に傷やひび割れがあるのはアウトです。

 

小さな傷・ひび割れなら、自分でリペア剤で修復出来ますが、大きな傷やひび割れの場合は交換しましょう。

 

また、透過率70%以下のフィルムやステッカーなどは、剥がしておきましょう。

 

 

ヘッドライトの光量不足

 

普段はあまり夜の運転をしない人にとって、ヘッドライトの光量不足は盲点です。

 

ライトそのものが劣化している場合もありますが、それ以上に多いのがライトカバーの表面が汚れていることです。

 

ヘッドライトが暗いと思ったら、まずは専用クリーナーでライトカバーを磨きましょう。

 

それでも明るさが足りなかったら、ライトを交換するか業者に依頼してください。

 

タイヤの摩耗

 

タイヤの摩耗は車検に通らないというだけではなく、安全性にも問題があります。

 

1カ所でもスリップサインが出ていると、不合格になります。

 

スリップサインが出ていなくても、消耗が激しい場合は検査官に注意されることもあります。

 

カー用品店でサイドスリップテスターを購入すれば、自分で調べることができます。

 

それでも不安な場合は、業者に見てもらいましょう。

 

 

ブレーキ関連の検査

 

車を運転していてブレーキの効きが甘かったり、キーキーと嫌な音がしたりしていませんか?

 

効き方が弱いと車検には通りませんし、何よりも事故に繋がるのですぐに業者で調べてもらいましょう。

 

ブレーキの制動力が劣化している原因は、ブレーキパッドの消耗や錆やブレーキドラムの液漏れなどが考えられます。

 

また、検査でのブレーキの踏み込みが弱いのが原因で不合格になる場合もありますので、強めに踏み込みましょう。

 

 

マフラー・ジョイントの漏れ

 

マフラーやジョイントからオイルが漏れていると、排気ガス検査で不合格になってしまいます。

 

マフラーの漏れの場合は、まずは漏れの部分を確認し、そこをパテで埋めてください。

 

パテはカー用品店などで売っています。

 

ジョイントの漏れの場合は、ジョイント部分の交換が必要ですが、ジョイントもカー用品店で購入できます。

 

 

ドライブシャフトブーツなどの破損しやすい部品

 

ドライブシャフトブーツは破損すると、オイルで汚れが目立つので素人目でも分かりやすいです。

 

カー用品店でドライブシャフトブーツを購入し、交換してください。

 

 

 

 

不合格になった場合はどうするの?

3年毎に新車に乗り換え

ユーザー車検では、必ずしも1回で合格するとは限りません。

 

もし不合格になった場合は、民間の予備車検場で再チェックしましょう。

 

車検場の近くには、大抵はテスター屋と呼ばれる民間の予備車検場があります。

 

もちろん有料ですが、そこで不備な点を直してから、再び車検を受けに行ってください。

 

 

当日の再検査 

 

その日のうちなら、2回までは無料で再検査を受けることができます。

 

再検査は、合格だった点検項目は検査を受ける必要はなく、不合格だった項目だけで良いんです。

 

ただ最初の検査が夕方だったりすると、その日のうちに再検査を受けることはできないので、ユーザー車検は午前中に行うことをお勧めします。

 

 

当日を含め15日以内の再検査

 

もし当日中に再検査できない場合は、翌日から2週間以内なら不合格だった点検項目の検査だけで車検を受けることができます。

 

その場合は、手数料が別途必要になります。

 

後日の再検査の手数料は、1,100円〜1,300円です。

 

車検に合格していない車は、公道を走ることが出来ません。

 

ですので、必ず窓口で「限定自動車検査証」を発行してもらってください。(発行手数料は無料です。)

 

これがあれば、整備と再検査のためのみ公道を走る事が出来ます。

 

ただし、有効期限は当日含め15日間です。

 

 

当日を含め15日以降の再検査

 

2週間以内に再検査を受けることができなければ、また受付からやり直しになり、再び全ての点検項目の車検を受けなければいけません。

 

検査手数料も小型車が1,700円、普通車が1,800円と高くなります。

 

また、「限定自動車検査証」の有効期限も切れているので、レッカー車で運ぶか仮ナンバーを取る必要があります。

 

 

 

整備・修理込みの整備工場やディーラー車検ではほとんど合格!

 

車検費用の安さで言うとユーザー車検がダントツ安くなりますが、万が一不合格になった場合はとても面倒なことになりますね。

 

場合によっては当日再検査できず、後日車検を受け直さなくてはいけないこともあります。

 

忙しくて、車検に何日もかけるなんて出来ない人も多いと思います。

 

「とにかく1回で合格したい!」という人は、整備工場やディーラーなどで車検を受けることです。

 

プロが車検に合格するように整備するので、不合格になることはほとんどありません。

 

車検費は割高になってしまうかもしれませんが、何よりも時短優先の場合は整備工場やディーラーでの車検をおススメします。