「車検」と「24ヶ月点検」では何が違うのか?

3年毎に新車に乗り換え

車検と24ヶ月点検を同じものと考えている方も多いでしょう。

 

しかし、目的と点検内容が異なります。

 

検査の目的が異なる

 

車検の目的

 

車検の目的は、特定の自動車が環境面や安全面で公道を走る基準を満たしているのかを検査することです。

 

検査する際、国によって定められている保安基準をクリアできない車には、車検証が発行されず公道を走ることは許されません。

 

24ヶ月点検の目的

 

24ヶ月点検の目的は、自動車の故障につながる危険性のある部品や箇所を点検することです。

 

つまり法定24ヶ月点検を受ける段階で大きな問題がなかったとしても、摩耗が進んでいる部品や故障する可能性のある部品を見極め、交換また修理するための検査です。

 

簡単に言えば、法定24ヶ月点検で問題が見つかったとしても、その時点で保安基準に適合しているなら車検に通るため、修理しなくても公道を走ることもできます。

 

 

点検内容の違い

 

車検で行う点検は20項目

 

車検で行う点検は、次のような内容です。

 

  • ハンドブレーキやフットブレーキなどのブレーキ系の動作
  • 車体下回りにあるドライブシャフトやシャフトブーツの劣化や破損
  • ヘッドライトやブレーキランプ、車幅灯、ウィンカーなどのライト系の状態
  • ボディーやマフラーなどの現状

 

上記の内容で問題がある場合、自動車は公道を走れる保安基準を満たしていない事になり、車検に通らなくなります。

 

法定24ヶ月点検で検査する項目は56項目

 

法定24ヶ月点検では、法律によって以下のような内容の検査を行うように定められています。

 

  • ハンドルやギアボックス、ステアリング装置などのかじ取り装置
  • ブレーキペダルやフットブレーキ、ディスクブレーキなどの制動装置
  • タイヤ、ホイールやナットなどの走行装置
  • クラッチやトランスミッションなどの動力伝達装置
  • 点火プラグやバッテリーや電気配線などの電気装置
  • 車両本体や燃料装置や冷却装置などの原動機

 

上記のように非常に細かく検査項目が決まっているのが、法定24ヶ月点検です。

 

では、車検と24ヶ月点検は、必ず一緒に行われるのでしょうか?

 

 

車検には24ヶ月点検が含まれることが一般的

 

通常、車検と24ヶ月点検は同時に行われることが多いです。

 

そのため車検と24ヶ月点検は、一緒に実施されると思われている方も多いでしょう。

 

新車で自動車を購入した場合、3年後に初めての法定点検が行われ、その後は2年おきの実施となります。

 

車検の時期と24ヵ月点検の時期が一緒になるため、車検の時に24ヶ月点検を含めてしまうのが一般的です。

 

しかし、車検と24ヶ月点検は、必ず一緒に行う必要があるというわけではありません。

 

車検後に24ヶ月点検のみ受けても、問題はないのです。

 

車検専門業者やディーラーで24ヶ月点検を車検と同時に勧められた時、断って別の場所で検査してもらうことも可能です。

 

費用は業者によって異なりますが。15,000円〜25,000円程度といったところでしょう。

 

とはいえ、車検と同時に24ヶ月点検を受ける方が、はるかに利便性が高いと言えます。

 

 

 

12ヶ月点検は、24ヶ月点検と比べて何が違うのか?

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法定点検には12ヶ月点検というものもあります。

 

どのような違いがあるのでしょうか?

 

点検項目数が少ない

 

24ヶ月点検では56項目を検査するのに対し、12ヶ月点検では26項目を点検します。

 

12ヶ月点検の検査項目は24ヶ月点検に含まれていると言うと、分かりやすいかもしれません。

 

このように聞くと、本当に12ヶ月点検は必要なのだろうかと疑問に感じる方もいるでしょう。

 

では法的に12ヶ月点検を受ける必要はあるのでしょうか?

 

12ヶ月点検は必ず受ける必要があるの?

 

大前提として、12ヶ月点検は法定点検、つまり法律によって定められた点検となります。

 

受けなければいけない点検なのです。

 

では仮に受けない場合、法的に罰則があるのでしょうか?

 

多くの方が12ヶ月点検を受けていないようですが、その主な理由は明確な罰則がないためです。

 

しかし、だからと言って「24ヶ月点検を受けているから、検査項目の少ない12ヶ月点検は受けなくても良い」という考えは良くありません。

 

体の健康診断のように、12ヶ月点検は安全に運転をする為の車の健康診断ですからね。

 

 

かかる費用はどのくらい?

 

ガソリンスタンドなどで行う簡易点検とは異なり、12ヶ月点検は有料点検となります。

 

費用は次の要素によって変化します。

 

  • ディーラーや専門業者など検査を行う業者
  • 車のサイズ

 

どこで12ヶ月点検を行うかで費用も変わってきますが、最も料金が高くなるのはディーラーでの点検です。

 

専門業者での点検の方が、費用は安く済むでしょう。

 

検査費用に加えて作業工賃の支払いも必要であり、ディーラーの方が1時間あたりの工賃も高くなります。

 

ただし、ディーラーでもメーカーにより検査費用の差はありますし、車種によっても変わってきます。

 

上記のような条件によって費用には若干の差があるものの、平均的に見ておおよそ10,000円前後で検査を受けられるでしょう。

 

 

 

24ヶ月点検・12ヶ月点検は自分でできるの?

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少しでも費用を抑えるために、自分で点検できないだろうかと考える方もいます。

 

自分で法定点検はできるのでしょうか?

 

専門技術のない人が行うのは現実的ではない

 

法定検査であるものの、自動車整備士の資格を所有している者が検査を行わなければならないとは規定されていません。

 

ですから、自分で点検して「点検整備記録簿」に記載すればOKなんです。

 

ちなみに、この「点検整備記録簿」は本来車に備え付けてあるものですが、ない場合は自動車整備振興会で購入したり、ネットでダウンロードしたり出来ます。

 

しかし、専門知識や技術のない人が点検を行ったとしても、部品や自動車の状態について正確に判断することは難しいでしょう。

 

例えば発火プラグやブレーキパッドの状態について、正確に判断できる人がどれほどいるでしょうか?

 

また、点検には道具や器具なども必要です。

 

なかなか持っている人も少ないと思います。

 

専門知識や器具のない人の行う検査は、自動車を安全に運転するための保障とは言えません。

 

 

しなくても罰則はないが、整備不良時に罰則を受ける

 

先程ご説明したように、12ヶ月点検を行ったかどうか明確な書類が発行されるわけではありません。

 

点検をしたと口頭で説明すれば罰則を受けることはないでしょう。

 

やはり車検とは大きく異なっています。

 

そのため12ヶ月点検を受ける方は、自動車所有者の半数以下とも言われています。

 

しかし、仮に交通事故が発生し法定点検を受けていなかったことが判明すると、整備不良と判断されて罰則が重くなる可能性もあります。

 

 

法定点検は「義務」だということを覚えておこう!

 

自動車を公道で走らせる以上、安全性を確保する必要があるため、12ヶ月点検も24ヶ月点検も法定点検となります。

 

点検をきちんと行っていなかったために事故が起きてしまっては、自分の人生だけでなく、多くの人の人生を狂わせてしまう可能性があります。

 

ですから、法定点検は運転者の義務と言えるでしょう。

 

 

車検と24ヶ月点検、12ヶ月点検の違いについてご理解いただけたでしょうか?

 

自動車をきちんと整備することは、ドライバーとしての重大な責任になります。

 

車検が重要であることは勿論ですが、さらに安全なドライブのためには法定点検も同じくらい大切なことです。

 

安全に運転が出来るよう、専門業者に依頼し、自動車を良い状態に保つようにしましょう。