車検費用が高くなる理由

 

車検を受ける前の見積もり金額の高さに驚く方も少なくないようです。

 

あまりに高い金額を見ると、買い替えの方が良いのではないかと考えられるかもしれません。

 

車検費用が高くなる理由について解説致します。

 

 

高くなるのは部品交換

 

複数の車検業者から見積もりを取られている場合、それぞれの見積書を比較して頂けると何が原因で車検費用が高くなっているのか分かると思います。

 

車検費用は大きく分けると、以下の3つです。

 

 

★重量税や自賠責保険や印紙代と呼ばれる法定費用
★自動車の検査費用などの車検基本費用
★消耗した部品の交換や修理や工賃などの部品交換費用

 

3つのタイプの中で、車検業者が異なっていても同じ金額が書かれている部分があるのではないでしょうか?
どこの車検業者でも変わらない費用は、最初から金額が固定されている法定費用の部分です。

 

車検基本費用とは、各車検業者が検査をするための費用であり、実質業者の利益はこの部分になります。

 

各業者による車検基本費用の差は、企業努力と検査項目やサービスの違いが理由です。

 

基本費用が高いところは、代車無料などのサービスやアフターケアが充実しているため、他社よりも料金を高く設定していると言えるでしょう。

 

しかし料金の差は、約数千円から3万円の間です。

 

 

車検費用の中で総額を引き上げる1番の原因は、3番目の部品交換費用であることが多いと言われています。

 

車検業者が提示する見積もり金額に大きな差が生じている場合は、交換部品の量と金額に注意してください。

 

自動車検査登録制度、つまり車検を通すためには国の定める保安基準をクリアしている必要があります。

 

保安基準に適合しない部品は、交換しなければいけません。

 

自動車の部品は意外と高額になるものです。

 

では交換費用が高いと言われる自動車部品とは、どのようなものでしょうか?

 

交換費用が高い部品は?

 

以下にご紹介する自動車部品は、車検を受ける時に交換する可能性がある部品です。

 

平均的な部品の金額と交換工賃についてご紹介します。

 

見積書と合わせてご確認ください。

 

 

ブレーキパッド

 

現在の自動車の多くは、ディスクブレーキというタイプを採用しており、ブレーキパッドの摩擦によってタイヤの回転を遅くします。

 

つまりブレーキパッドは常に摩擦によって消耗しています。

 

消耗品として交換しなければなりません。

 

運転の仕方などにもよりますが、一般的に3万kmから4万kmごと、もしくは新品時10mmのパッドが3mm以下まで摩耗したら交換と言われています。

 

4輪分全て交換した場合の交換費用の目安は、部品代と交換工賃で15,000円ほどです。

 

 

ファンベルト

 

ラジエターの冷却や自動車への電気供給を行っているのが、ファンベルトと呼ばれる部品です。

 

ファンベルトが切れたりすれば、自動車が動かなくなる可能性が高くなります。

 

定期的に交換する必要があるでしょう。

 

運転方法や環境によって異なるものの、交換時期は5万kmから10万kmと言われています。

 

割れや切れやヒビが入っていないか、確認してください。

 

ファンベルトを交換する場合の平均的な費用は、部品代3,000円から6,000円ほどです。

 

作業工賃は6,000円となります。

 

 

タイミングベルト

 

タイミングベルトが切れるとエンジンが動かなくなり、自動車へ致命的な損傷を与える可能性があります。

 

車検時に交換が検討されるでしょう。

 

タイミングベルトの寿命は10年と言われ、軽自動車でも部品代と工賃合わせて25,000円ほどかかります。

 

 

タイヤ・バッテリー

 

タイヤやバッテリーも消耗品です。

 

一定期間走行をしている自動車であれば、交換は必須と言えるでしょう。

 

タイヤの交換時期は5年もしくは溝の深さが1.6mmと言われています。

 

交換費用はタイヤ4本と工賃で、平均40,000円ほどになります。

 

 

バッテリーの交換時期は品質によって異なりますが、一般的なバッテリーであれば2年から3年での交換となります。

 

交換費用は、本体と工賃合わせて10,000円ほどでしょう。

 

 

ドライブシャフト

 

ドライブシャフトは、エンジンの動力をタイヤに伝える部品です。

 

壊れると車は動きません。

 

通常の運転をしていればドライブシャフトが突然壊れることがありませんが、万が一折れた場合は非常に高額になります。

 

ドライブシャフトは、片方で部品代と工賃で50,000円ほどかかります。

 

両方交換となると、100,000円以上の見積もりとなるでしょう。

 

 

通常、ドライブシャフトが折れるというよりは、シャフト部分のブーツが劣化する方が多いでしょう。

 

ドライブシャフトブーツと呼ばれていますが、寿命は7年から10年もしくは10万kmと言われ、部品代と工賃で30,000円ほどになります。

 

 

ラジエター

 

ラジエターの寿命は、普通車の場合8年から12年、軽自動車では6年から12年と言われています。

 

3回目や4回目の車検で、交換を勧められることもあるでしょう。

 

ラジエター本体の価格は1万から2万円、交換工賃も2万円ほどなので、合計40,000円ほどになります。

 

1つの部品くらいであれば、車検が20万円になったりすることはありません。

 

しかし、幾つかのパーツを全て交換するとなるとかなりの額になるでしょう。

 

 

ディーラー車検は高い!他の業者でも見積もりを取るべし!

 

以前よりもディーラー車検と車検業者との価格差は少なくなりましたが、それでもディーラー車検の価格は高額になります。

 

 

ディーラー車検が高い理由

 

ディーラーだからといって、車検整備代が異常に高いわけではありません。

 

消耗部品の交換を早めに勧めてくる事が、高くなる理由です。

 

ディーラーは、ユーザーが事故を起こしたりする可能性をできる限り減らしたいと考えています。

 

それはディーラーとしての信頼を守るためでも、ユーザーの安全を守るためでもあるでしょう。

 

さらにサービスやアフターケアも充実している事も、車検費用総額が高くなる理由です。

 

 

安く済ませるなら相見積もりは必須

 

ディーラー車検は高いから無駄という事ではないです。

 

サービスや信頼度を考慮すると、利用価値は十分あります。

 

しかし費用が高いのも事実であるため、ディーラー車検の見積もりだけでなく、車検業者の見積もりも取って、比較検討する必要があるでしょう。

 

仮に価格が大きく変わらないのであれば、ディーラー車検を選択するのも良いでしょう。

 

 

更に安くしたいならユーザー車検

 

車検を可能な限り安くしたいという事であれば、ディーラー車検や車検業者に依頼するのではなく、ユーザー車検を利用できるでしょう。

 

ユーザー車検とは、自分の車を陸運支局に持って行き、支局内の検査コースを使用して自分で車検を通すことです。

 

意外に思われるかもしれませんが、車検コースの使用方法や自動車検査登録の方法が分かるなら自分で車検証を取得できます。

 

公道を走れる保安基準をクリアしているかどうかは、車検コースの機械が判断してくれるため整備士でなくても問題ありません。

 

車検業者やディーラーに支払う車検基本料の部分が、陸運支局に支払う検査手数料に変わり、金額は小型車1,700円、普通車1,800円です。

 

 

新品部品への交換は必要?リビルドや中古品で安く済ませる

 

仮に車の買い替えを検討しているなら、交換部品の選択も変わってきます。

 

 

ディーラーは純正品&新品が基本

 

ディーラー車検を受ける場合、交換する部品は全て新品&純正品となるのが基本です。

 

仮に自宅に部品の替えがあったとしても、ディーラーではこうした部品を使用してくれる可能性は低いでしょう。

 

理由は、仮に中古品や個人所有の部品を使用して事故などが起きれば、大きなトラブルに発展する可能性があるからです。

 

 

リビルド品や中古品があるか聞いてみよう

 

車検業者で車検を受ける場合、交換部品をリビルド品や中古品から選ぶと、高額な車検費用を下げることも可能でしょう。

 

リビルド品とは、すでに他の車で使用された部品であるものの、消耗部分を新しいものに交換して正常に使用できる状態にしたものです。

 

つまり正式にテストをして、検査基準をクリアした新品に近い中古品という意味になるでしょう。

 

ですから通常リビルド品には、販売店による保証期間も設定されているため安心して使用できます。

 

それに対し中古品とは、文字通りすでに使用した部品です。

 

消耗している部分がそのままになっているものです。

 

物によってはほとんど使用していないものもありますが、反面かなりの期間すでに使用しているケースもあるでしょう。

 

はっきり言ってしまうと、残りどれくらいの期間使用できるのか判断がつかない商品という事です。

 

リビルド品は新品部品の半額ほどで購入でき、中古品はさらに安く販売されています。

 

専門家であれば、中古品の判断もできるでしょう。

 

車検費用を抑えたい方は、業者にリビルド品や中古品があるか尋ねてみてください。

 

ではどのような判断基準で、新品ではなくリビルド品や中古部品を選べば良いのでしょうか?

 

あと何年乗りたいのかを考えて、新品か中古品かを決めよう

 

新品部品には、使用可能期間についての目安が設定されています。

 

一度交換すれば、かなりの期間使用し続けることができるでしょう。

 

しかし中古品であれば、いつ故障するのか分からない状態で車を運転することになります。

 

リビルド品は中古品よりはるかに質が良いものですが、1回2回の車検を通すために使用する方が無難です。

 

次のような基準で交換部品を選択すると良いでしょう。

 

 

★すぐに買い替えを検討しているが今回の車検には間に合わない時は中古部品
★次の車検までに買い替えをしようと思っているが、購入時期を決めていない時はリビルド品
★買い替えの検討すらしていない場合は新品

 

このように現在の自動車をあとどれくらい乗る計画なのかによって、交換部品を選択できるでしょう。

 

 

車検前なら高く売れる?査定してみて買い替えするのもあり

 

買い替えを検討しているなら、現在の車の車検についてもう一度検討される方が良いかもしれません。

 

まずは買い替えを検討しつつ、車の買取価格がどれくらいなのかを調べてみましょう。

 

 

一括査定で高く売れるかも

 

以前は車の買取価格を正確に調べるために、何軒も買取業者を回って査定を出してもらう必要がありました。

 

しかし最近は、車買取一括査定というHPがたくさんあります。

 

数分あれば、複数の買取業者の簡易査定を受けることもできるでしょう。

 

自分が思っていた以上の買取価格が、提示される可能性もあります。

 

一度試しに買取査定をしてみると良いでしょう。

 

具体的な金額が分かると、買い替えについても本格的に検討できるかもしれません。

 

一般的には、車検後よりも車検前の方が査定額は高くなると言われています。

 

 

高く売れるなら新型車に買い替えちゃおう

 

車は経年劣化が起きるものです。

 

そのため車検を迎えるたびに、車検費用は高くなっていきます。

 

今回の車検は仮に10万円で済んだとしても、次回の車検は15万から20万かかる可能性もあるでしょう。

 

さらに車の買取価格は、1年毎にかなり変化します。

 

今年の査定価格と来年の査定価格で、数十万円も変化する可能性もあるでしょう。

 

もし希望価格と査定金額が近いのであれば、本格的に買い替えを検討しても良いと言えます。

 

 

13年目から税金が上がるのもお忘れなく

 

自動車を所有していると、自動車税を1年に一度、車検のたびに重量税を支払う必要があります。

 

新車時から13年が経過した車は、環境負荷の観点から税額が上がることをご存知だったでしょうか?

 

自動車税

 

平成27年4月より、ガソリン車では平成17年3月以前に登録された自動車税が15%の割り増しになると発表されています。

 

2000ccの乗用車の場合、以前の自動車税は39,500円でしたが。

 

15%割り増しでは45,400円となります。

 

 

重量税

 

重量税も平成28年4月より増税され、初年度登録から13年が経っている場合は以下のように改定されています。

 

 

★0.5トン以下:8,200円から11,400円
★1トンまで:16,400円から22,800円
★1.5トンまで:24,600円から34,200円
★2トンまで:32,800円から45,600円に増税

 

以上のように全ての車において、以前の重量税よりも約40%の増税となっています。

 

増税も買い替えの要素になるでしょう。

 

 

最近クルマの調子が悪いと感じるなら寿命かも

 

買い替えを検討できる要素としては、車の不調もあります。

 

 

異音など調子が悪いと感じませんか?

 

車検を受ける前に、すでに自動車から異音がするなどの異常が感じられているでしょうか?
もしこれまでに気になる調子の悪さがあるのであれば、今回の車検費用が高額になってしまう可能性があります。

 

 

車検後に故障して支払いがかさむかも

 

仮に車検に通ったとしても、しばらくしたらエンジンや主要機関が故障して、大きな修理が必要になる可能性も否定できません。

 

日本車は長く乗れる高品質が特徴です。

 

しかし寿命はありますし、普段からメンテナンスをしていないなら大きな故障が起きる可能性もあるでしょう。

 

古い車に多くのお金を使わず、買い替えを検討するのも将来的には現実的です。

 

トータルで出費を抑えることにもなるかもしれません。

 

 

まとめ

 

車検費用が予想を超えて数十万円になるという経験をされる方は、決して少なくありません。

 

自動車は長く乗っていれば、交換する必要のある部品が増えてくるものです。

 

長期間にわたって使用できる部品の交換は、工賃を含めると高額になってしまいます。

 

もし今回の車検見積額が、予想を大幅に超えているのであれば、まず一括査定などを利用して買取金額を調べてみましょう。

 

買取希望額に近い数字であれば、現実的に買い替えを検討できるかもしれません。

 

車検後よりも車検前の方が、査定金額が良くなるというデータもあります。

 

無料の一括査定を試してみる価値はあるでしょう。